フランスの地方都市・ナントの郵便局は、配達員が愛犬を連れて配達するのを禁止。
郵便局の決定に反対し、25000人もの署名が集まり話題になっている。
何年も配達を共にした忠犬Prunelle
自転車で配達に回るPhilippeさんに付き従う忠犬・Prunelle。
街のマスコットとして子供たちにも人気のPrunelleは、おとなしく控えめな態度で、何年も問題なく主人の仕事に付き添ってきた。
それなのにある日突然、主人の勤務先の郵便局は、この夏からPrunelleを配達に伴うことを禁止した。
「いかなるリスクも冒すことはできない」
郵便局では、これまでPhilippeさんの配達にPrunelleが付き添ってきたことを知らなかったという。
「郵便配達員は、公共の場において、子供や高齢者を含む多くの人々に接する。おとなしそうに見えても、動物の行動は予測不能。我々はいかなるリスクも冒すことはできない」と、禁止の理由を説明する。
多くの署名が集まる
この決定に対して、Philippeさんの配達区域の住民たちを中心に、署名運動を開始。
Facebookや公式署名サイトを通じ、PhilippeさんとPrunelleの物語は急速に拡散し、多くのメディアにも取り上げられるに至る。
署名運動開始から2か月で、すでに25000人もの署名が集まった。
「家でふさぎ込んでいる」とPhilippeさんが嘆くPrunelleは、また主とともに配達勤務に復帰できるだろうか。
「気持ちはわかるが、子供が噛まれでもしたら、もっと騒ぎになるに違いない」と、郵便局では譲歩の気配はなさそうだ。