世界中の子どもたちに愛される知育玩具レゴ。
カラフルなプラスチックのブロックから生み出される豊かな世界に、革新的な創造性をもたらす製品Flexoが、クラウドファンディングで資金調達中だ。
人体の関節の柔軟性から着想
始まりは、病院の待合室だった。
診察を待つ間、人体の画像を眺めていたMartin Stoltenさん。
骨のような固形物が、腱や筋肉によって柔らかく動く人体の構造に感心しつつ、「これは玩具に適用できるのでは?」と急に霊感が降りてきた、という。
Martinさんは息子のJamesさんとともに、3Dプリンターを用いて、レゴ・ブロックと100%互換性のある、靭帯のように動くゴム製のパーツを開発した。
跳ねる、曲がる、飛び出すレゴ
既存のレゴ・ブロックはもちろん、Flexoのオリジナルブロックと組み合わせ、跳ねたり曲がったり飛び出したり、新たなイマジネーションの世界が広がる。
単なるアドオン製品としてではなく、クリエイティブなアイデアが生まれるコミュニティを作ることも目的のひとつ。
FacebookやYouTube、Instagramなどのソーシャルメディアを通じてコミュニティを活性化し、フォーラムの構築や、ノウハウを蓄積するオンライン・ライブラリーの開発にも意欲的だ。
クラウドファンディングで製造資金調達
プロトタイプを作り上げ、初期ユーザーへの最終テストを経て、最良のコストと品質のバランスを確保できるサプライヤーやメーカーと交渉。
着想から5年の歳月をかけ、入念な準備を経て、今年9月にクラウドファンディングで120000ニュージーランド・ドル(約870万円)の製造資金調達キャンペーンを開始した。
一月も経たないうちに、3000人以上のサポーターから、目標額の2倍近い228107ニュージーランド・ドル(約1665万円)が集まっている。
感謝メールが届く1ニュージーランド・ドルから、学校の授業用の大量パック900ニュージーランド・ドルまで、お得な幅広いサポートが可能。
プロジェクトの締め切りまであと6日、製品の出荷は今年の12月から開始される予定だ。