いまや、バーで2杯目を催促しなくても、スムーズにおかわりをサービスしてもらえる時代。
イタリアの老舗MARTINIが、アイスキューブそっくりの新技術「Smart Cube」を開発した。
安全な食用樹脂にBluetoothを内蔵
グラスの中で、アイスキューブとほとんど識別できないスマートな外観。
3Dプリンティングのアイスキューブの形状に、リアルタイムのオーダー技術を融合させた最先端技術だ。
キューブの温度と浮力を維持する、NASA開発のエアロゲルの技術により、安全な食用樹脂にBluethoothを内蔵したデバイスを実現した。
Bluethoothの信号強度が、液体につかると著しく低下する問題に直面した開発チームは、電力やアンテナを微調整し、課題をクリア。
込み合ったバーの環境でも、約30メートルの範囲であれば、信号の受信が可能となった。
飲食業界に著しい可能性をもたらす技術
iPad上のアプリと連動し、Bluethoothを介して、飲み物が少なくなると、自動的にバーに情報が送られる。
顧客がグラスを飲み干す前に、スマートに2杯目をお勧めできる。
飲料内のアルコール含有量や、消費量も計測できるため、飲み過ぎ防止にも役立つ。
オーダーされた飲み物のデータをもとに、マーケティング戦略やストック管理計画を立てることもできる。
9月上旬、モンツァ・サーキットで開催されたF1イタリアグランプリで、MARTINIの期間限定バーにて初公開。
MARTINIでは、飲食業界に著しい可能性をもたらす技術として、Smart Cubeにかける期待は大きい。